先ずは構図を決めるためのラフを描きました。
最近は深く考えずに、思いついた構図をいくつか
クロッキー帳に書き留めて、その後気に入った構図があったら
原稿用紙で下書きをします。
今回はややアオリ(下から見上げた視点)気味で、
背景は建物と植物です。
この段階で表情や手の位置を決めます。
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イメージを固めた所で、原稿用紙に下書きをします。
A4の漫画原稿用紙に、2Bのシャーペンで書きます。
さらっと描いたようにも見えますが、
なかなか上手く行かなくて大分時間かかってしまいました。
因みにキャラと背景は別々に描きます。
パソコンの性能が(重い画像を扱う分には)低いので、
それを考慮しての事でもあります(^^ゞ
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原稿用紙に描いた下書きをペン入れします。
インクは証券用インク、ペンはスクールペンです。
<スキャナ取り込み>
Photoshop7.0を起動し、線画をスキャナで取り込みます。
解像度は300、グレースケールで設定しています。
スキャナで取り込み後、
「イメージ→色調補正→レベル補正」で線画を濃くし、
薄い汚れを取り除きます。
私の場合入力レベルは「80/1.00/240」位です。
取り込んだイラストの汚れや線の修正をします。
小さなゴミや、枝毛(笑)、線がハミ出した部分を修正します。
枝毛に関しては気にならない程度に消します。
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いよいよ色塗りに入りますよ〜その前段階として、
まず「イメージ」→「モード」→「RGBカラー」にします。
これでカラーで色が塗れる様になります。
次に「レイヤー」→「新規」→「背景からレイヤーへ」で
背景をレイヤー化します。
これにより、線画以外を透明化する作業が出来るようになります。
<線画の抽出>
「チャネル」を選択し、「RGB」と表示されている部分を
下の点々で描かれた丸の部分にドラッグ&ドロップします↓
線画の部分が選択されますので、ここでDelキーを押すと
線画以外の部分が消去され、透明化します。
背景が透明のまま色を塗っても良いのですが、
私は落ち着かないので下敷きを作ります。
線画レイヤーの下に、白で塗りつぶしたレイヤーを一つ作って作業します。
↑現在のレイヤーの状態。線画レイヤーは常に一番上に置きます。
※レイヤーが「通常」になっていますが、「乗算」に変更した方が、
線の色がはっきり表示されるようになります。
さて色の下地作りに入りましょう。流れとしては
自動選択ツールで範囲選択→クイックマスクで選択範囲の確認→
クイックマスク解除→選択範囲拡張(1pixel)→
パーツ毎にレイヤー作成→塗りつぶし…となります。
<自動選択ツールの設定>
私は肌パーツから塗っていくので、肌の部分を選択していきます。
一通り選択したら、クイックマスクモード
(赤い丸のついた部分をクリック)にします↓
赤丸の部分をクリックすると、範囲選択された部分が白く、
それ以外の保護された部分が赤く表示されます。
この時にブラシツールなどで書き込めば、書き込んだ範囲が
保護され、消しゴムツールで赤い部分を消して白くすれば、
その範囲が選択されます。
※アナログ画材のマスキングテープやマスキング液と同じ要領ですね。
範囲選択が終わったらクイックマスクモードを解除します。
(赤い丸の左横の白いアイコンをクリック)
選択範囲を「選択範囲」→「選択範囲を変更」→「拡張」で
1ピクセル分拡張します。
こうする事によって隙間無く色塗りが出来るようになります。
<肌塗り>
「レイヤー」→「新規」→「レイヤー」で肌レイヤーを作成し、
塗りつぶしツールで肌色を入れます。
この作業を繰り返して、全体のパーツの下地を作ります。
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肌色以外の部分に色を塗れなくするため透明部分のロックをします。
「ロック」右横のボタンをクリックすると鍵のアイコンが表示されて
透明な部分には色が塗れなくなります。
肌に影をつけるため、肌レイヤーの上に肌影レイヤーを作成します。
(レイヤー→新規→レイヤーを作成→グループ化のチェックボックスにチェック)
グループ化する事によって、大元の肌レイヤーの上にのみ
影が付けられるようになります。
そして一段階影を付けた状態がこちら↓
更にもう一つか影レイヤーを作った状態がこちら↓
(ついでに目のレイヤーも作ってしまいましたが)
これで肌が塗り終わり、このような感じになりました。↓
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